赤ちゃんの原始反射と知育玩具の効果について

2023/11/13（月）

赤ちゃんが生きるために先天的に持って生まれた「原始反射」というものがあります。身体に何らかの刺激を受けることによって、無意識のうちに起きる動きです。この反射は、おなかにいる5、6カ月くらいのときから始まり、中脳や大脳の発達にともなってなくなります。

原始反射とは
代表的な原始反射と無くならなかった場合の影響
原始反射が自然と無くなるために必要なこと
コロナ禍による影響
知育玩具の重要性
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原始反射とは

「原始反射」とは、ものを握ったり(手掌把握反射)、なんでも口に入れたり(吸啜反射)、（その他「モロー反射」「非対称性緊張性頚反射」「足踏み反射」）は、生まれたばかりの赤ちゃんの命を守る大切な反射神経です。

しかし、「原始反射」は最初は必要でも、ゆくゆくは成長に伴って必要がなくなり、無くなっていくもの。

生まれたばかりで無力だからこそ生きるために必要だった原始反射は、成長が進むにつれて獲得する随意運動(自分の意思で動くこと)と引き換えに無くなっていきます。つまり、自然と少しずつ原始反射が無くなることで、赤ちゃんは成長していくのです。

ただ逆を言えば、何らかの理由で原始反射がいつまでも無くならないでいると、赤ちゃんの成長に影響を与える場合があり、以下に具体例を記載します。

代表的な原始反射と無くならなかった場合の影響

原始反射の種類はたくさんありますが、以下にその代表的なものと、それが無くならなかった場合の影響についてお伝えします。

パーマー反射

手のひらに指や物で触れたり押したりすると、３本の指が手のひらを握るような動きで、パーマー反射が無くならない場合、いつまでもお箸やスプーンをうまく使えない。

モロー反射

大きな音などに対して反応し、指を伸ばして両手を広げて抱っこを求めるような動きで、モロー反射が無くならない場合、大きな音や環境の変化に過剰に反応してしまったり、多動傾向が強く出る。

緊張性迷路反射(きんちょうせいめいろはんしゃ)

横抱きなど頭（身体）を後方に傾けたときに体や手足が曲がる（背中が反り返る）動きのことで、緊張性迷路反射が無くならない場合、体のバランス感覚が悪くなり、姿勢保持ができない、視覚情報を適切に処理できない(追視ができない)など眼球運動に課題が残り、スポーツや学習がうまくできない。

原始反射が自然と無くなるために必要なこと

原始反射が無くなり、随意運動(自分の意思で動くこと)へと成長するためには、赤ちゃん自身が様々な体験をすることが必要です。日常での体験、家族との体験、あそびでの体験、そして体験の中には、ケガをしたり痛い思いをすることで得られる体験もあり、それら様々な体験をすることで、原始反射が自然と無くなっていきます。

コロナ禍による影響

赤ちゃんのお出かけは、基本的に「1か月児健診」からスタートしますが、お散歩などで外に出るようになると、室内にいるときよりもたくさんの情報や刺激を赤ちゃんは体験します。いろんなものを見たり、音が聴こえたり、匂いがしたり、気温を感じたり、それらの体験を通して赤ちゃんの脳は発達し、原始反射も無くなります。

しかし、コロナ禍で外出が控えられるようになると、赤ちゃんはそれらのたくさんの体験ができなくなってしまい、脳の発達に大事な様々な刺激を充分に受けることができず、原始反射が残ってしまう可能性が出てきます。

知育玩具の重要性

そのような外に出る機会が減ったことで注目されたのが知育玩具。遊びを通して様々な刺激を体験できる知育玩具には、適切に原始反射を無くす効果が期待されました。

GENI公式オンラインショップで販売している自社製品である知育玩具は、色、形、音、動き、触感、素材にこだわり、幼児教室による監修で高い知育効果が期待できます。

私たちGENIのものづくりの原点は、1988年に設立した幼児教室。教室には0歳から小学生までのこどもが集い、五感を使ったあそびを通して、感受性や想像力、思考力、コミュニケーション力を養ってきました。

プロフェッショナルの先生や、こどもたちに実際に製品を試してもらいながら、日本国内での自社企画・設計をし、ともに価値あるおもちゃづくりに取り組んでいるので、安全面はもちろん、製品コンセプトやデザイン、素材にいたるまで、すべてに知育の「根拠」があります。

右手と左手、手と目、など体の別々の部位を同時に動かす「協応動作」も、知育玩具に期待される知育効果です。追視や凝視などを含めた目の使い方と手指の使い方、その両方のバランスが取れた使い方の練習が効果的にできるのが知育玩具です。
協応動作による脳の発達により「感覚統合」が促され、自分の体を自由に動かせるようになります。

そのような脳の発達を促す目と指先を使うおもちゃや、聴覚に敏感な赤ちゃんのための音の鳴るおもちゃ、口に入れても安全な塗料を使ったおもちゃ、洗濯機で洗える衛生的なおもちゃなど、様々な知育玩具を企画・製造・販売しております。

現在では外に出る機会もだいぶ増えましたが、知育玩具の重要性は認知され、今では主にギフトや特別なプレゼントとして買われる方が多くなっております。そしてそれをきっかけとして、知育玩具の良さを知っていただき、今度はご自身でご購入される方も多くおられます。

赤ちゃんや子どものことを知り尽くした幼児教室生まれの知育玩具を、ぜひ遊びの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。